大阪で任意売却による自宅の売却や競売回避のお手伝いをしています。

一般社団法人近畿任意売却支援協会の佐野です。

 

 

みなさまいつも当協会の任意売却ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

 

大阪市守口市の戸建ての任意売却のご相談をいただきましたのでご紹介いたします。

不動産担保ローンを利用しているご相談者様は返済が滞ってしまい、競売にかけられてしまった時点でご相談に来られました。

 

 

不動産担保ローンということもあり、借入金自体は少なく、自宅を売却すれば充分完済でき、お手元にも資金が残るような状態でした。

すでにご相談者様の自宅には裁判所に掲示される【配当要求終期の公告】を見て、ご自宅に訪問している業者も何社もあり、『提示価格は高いが、信頼できる人や会社かわからない。』『提示価格は少し安いが、信頼できそうな人だった。』など、どこに依頼をすれば良いかわからず困っているとの事でした。

 

 

高値を提示している業者も本当にその金額で購入してもらえるのか、いざ契約直前に価格交渉が入るのではないか、競売にかけられているということもあり、債権者への売却の連絡や競売の取り下げに熟知しているのか、依頼したのは良いが手続きに時間がかかり競売になってしまっては元も子もありません。

 

 

確かに急に複数社からアプローチがくるとどこに依頼をすれば良いかわからなくなってしまいます。

今回のような、売却すれば完済できるのが確実な場合は、まず複数社から『明確な』価格の提示を受けることが大切だと思います。

 

 

多くの業者が○○万円～○○万円と幅を持たせた回答との事だったので、しっかりと書面で購入価格や条件などを提示してもらい、直前の条件変更の可能性を無くしておく必要があります。

複数社からその書面をいただき、あとは条件の良いところに依頼をする、ということが全額完済での売却に必要なことです。

提示価格自体は低かったとしても、引き渡し猶予が長い、動産物は撤去しなくても良い、転居や引越しにかかる費用も別途用意してもらえるなど、総合的に見れば、提示価格が低い業者の方が得をする可能性もあります。

 

 

また本当は依頼したい人・会社があるのならば、その書面を見せることによって、依頼したい業者が新たに好条件で購入希望者を見つけてくる可能性もあります。

 

 

今回のような全額完済の売却では、まず各業者に【書面】で【明確】な価格や条件の提示を受けることが大切です。

その書面をもって各業者と話をして、ご自身が納得、信頼のできる条件を提示した業者に依頼をするようにしましょう。