大阪で任意売却による自宅の売却や競売回避のお手伝いをしています。

一般社団法人近畿任意売却支援協会の佐野です。

 

 

みなさまいつも当協会の任意売却ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

 

任意売却をするとブラックリストに載る、という事聞いたことはありませんか。

そもそも【ブラックリスト】という名簿などは存在しません。

そのため任意売却をするとブラックリストに載る、ということは嘘の情報になります。

 

 

ではどういう情報が記録されるのかですが、

【個人信用情報】に滞納、延滞、債権移行、などの情報が記録されてしまうのです。

日本には信用情報機関が3社存在します。

【CIC】【JICC】【全国銀行協会】があり、それぞれ取り扱っている情報が違います。

CICはクレジット系、JICCは消費者金融系、全国銀行協会は銀行系の借入の記録を『保管』しています。（CICとJICCで同じ情報を記録していることも多くあります。）

 

 

この信用情報機関に【任意売却】という情報が記録される訳ではありません。

基本的に任意売却は住宅ローンの滞納によって行いますのでその【滞納】という情報が記録されるのです。

そして滞納が続いてしまうと代位弁済され、今まで金融機関にあった債権が、保証会社へと債権移行されます。

この債権移行も個人信用情報に記録されます。

 

 

いわゆる『ローンの事故歴』が個人信用情報に記録されていますので、一般的にローンの事故歴を記録されていることが、【ブラックリストに載る】ということになります。

 

 

住宅ローンを滞納していれば、すでにその情報が記録されています。

任意売却に着手するとブラックリストに載る訳ではなく、すでに滞納情報が記録されているため、あまり変わりはありません。（債権移行の情報は新たに記録される。）

 

滞納や、債権移行の他にも任意整理や自己破産、個人再生などの情報も記録されますが、すべて【保管期間】があり、5年～10年程度で保管期間が終了します。

実際、過去に自己破産をして、保管期間を過ぎ、三井住友銀行で住宅ローンを組んだお客様もいらっしゃいます。

 

 

任意売却をすると【ブラックリストに載る】訳ではなく、滞納をすると個人信用情報に記録される、ということが正しい説明です。

そのため任意売却を検討していて、住宅ローン滞納【前】のみなさまは要注意です。

滞納前なので個人信用情報に事故歴は記録されていませんので、任意売却に着手することによって、ローンの事故歴が記録されてしまいます。

 

 

滞納している場合は、すでに事故歴が記録されていますので、あまり変わりはありませんが、滞納前であれば新たに記録されてしまうのです。

 

 

当協会では住宅ローン滞納前の任意売却の相談も多くいただいていますが、必ずこのことを説明しています。

しかし、他社ではそんな説明はなかったと、すぐに任意売却を進めましょう、と言われたなどのお話しも耳にします。

 

 

任意売却は新生活をより良い形で始めるための第一歩で、多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。

メリットを含め、デメリットもしっかりと説明して貰える業者に任意売却を依頼することが大切です。